ヒアリ(火蟻)が日本に上陸したことにより、マスコミの報道が過熱しすぎています。
日本で確認されたのは2017年、5月には兵庫県神戸市の神戸港、6月には愛知県弥富市の名古屋港、大阪府大阪市の南港、7月には東京都品川区の大井コンテナふ頭などです。
中国や香港からの輸入品を船で運ぶ際に、ヒアリが一緒に上陸しているという形ですね。
ヒアリは確かに攻撃的で、すぐにお尻の毒針で刺してきます。
ただマスコミの報道を見ていると、
「ヒアリに刺されると命を落とす」
「ヒアリに絶対に触れてはいけない」
「小さい子どもを公園に行かせてはいけない」
など、ヒアリは非常に危険な虫、危険な生き物だとして取り上げられています。
ところが、冷静になって考えてみてください。
ヒアリがそこまで危険な虫であれば、の元々の生息地であるアメリカ合衆国や中国、オーストラリアなどで、ヒアリがもっと猛威を奮っているはずです。
このページでは、
・ヒアリに刺された場合の致死率
・ヒアリが好む生息場所や巣
・ヒアリの大きさ
を紹介しますので、じっくりと読んでくださいね。
ヒアリに刺された時の致死率は高くない?
ヒアリが日本に上陸した当時、マスコミは「殺人アリ」「ヒアリに刺されると命を落とす」などといった報道をしていましたが、果たして、ヒアリに刺された時の致死率はどれくらいなのでしょうか?
毎年アメリカでは、ヒアリに刺される人は1400万人ほどいるようですが(刺されすぎでしょ…)、その内の100人ほどの人が亡くなっているようです。
このデータを元にすると約0.000007%ということになりますね。
14万人に1人の致死率です。
「羽鳥慎一のモーニングショー」で、「ヒアリに60回以上刺された」という経験を持つ、アリの研究をされている村上貴弘・九州大准教授がいらっしゃるように、アナフィラキシーショックを起こしたら、即、命にかかわるということでもなさそうです。
(もちろん、アナフィラキシーショックを起こして亡くなられる方もいらっしゃることは事実です。)
とはいえ、ヒアリは非常に攻撃的で、女王アリは1日に約2,000個もの卵を産むという驚異的な繁殖力を持っていますから、小さなお子さんがいらっしゃるなら、気をつけたいですね。
ヒアリが好んで生息する場所と巣の特徴
ヒアリに刺された患部の症状や跡を見てみると、子どもにこんな目に遭わせたくないと思うはずです。
患部の刺され跡の画像はテレビなどでも紹介されています。かなり衝撃的ですよね。
子どもは虫に対して興味津々で、平気で手で触れる可能性が高いですから、ヒアリが好んで生息する場所に、子どもを連れて行かないこと、そして、ご自身も近づかないことが、まずはヒアリの対処法になりますね。
ヒアリが好んで生息する場所の特徴
ヒアリと遭遇しないためには、ヒアリが好む場所へ行かないことが先決ですね。
ヒアリが好むと言われている場所は、
・農耕地
・公園(拓けた草地)
・裸地(建物や植物が無く土が出ている土地)
公園に好んで生息するのは、小さいお子様がいるご家庭には厳しいですね。
小さな子は、アリを見つけると線になって移動するのをジーッと見つめていたり、触ろうとしたり、踏みつけようとしたりします。
もし、ヒアリに対してそんなことをしてしまうと、一気にヒアリに襲われてしまします。
致死率こそ非常に低いものの、刺されると無残な腫れ方をしますので、なるべくなら公園は避けたいところですね。
ヒアリの巣の特徴
我々がよく知っているアリの巣は、土に穴が開いていて、土の下に広がっているという印象ですが、ヒアリの巣は違います。
地面が円形に少し膨らんだ状態(ドームのような形)になっています。
・直径は約20~60cm
・高さは約10~50cm
ヒアリの巣らしいものを見つけたら、何もせずにその場を離れましょう。つついたり踏んだりすると、何百もの攻撃的なヒアリが一気に襲い掛かってきます。
ヒアリの画像・動画を改めて
在来種のアリと比べて、やや茶色い体をしていて、毒針のあるお尻の部分が大きいですね。
南米原産で体長は2.5~6mm程度、体色は主に赤茶色の毒を持つのアリです。
出くわしたくないものですが、そのうち…。
まとめ
日本を震撼させているヒアリについての情報を紹介しました。
致死率は非常に低いとはいえ、驚異的な繁殖能力と、攻撃的な性格、そして毒針を持つ危険な生物だということが分かりました。
ヒアリが好む生息場所、そして巣の特徴をキチンと知っておくことで、ヒアリを出くわさないようにしましょう。